ASCII インターネットでお店やろうよ! 2005年3月発刊

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[世界の赤ちゃんおもちゃ]トイ・フォー・ベビー

輸入ベビー知育玩具(3歳まで)をあつかう「トイ・フォー・ベビー」のヒット商品は、「アクティビティブック(布絵本)」。幼児育成に役立つとともに、デザイン面などにも優れていることが若い母親や父親の指示を受け、現在、同店の全売り上げの10%のシェアを誇っています。

今でこそ、日本でも「ベビー知育玩具」の知名度は高くなりましたが、01年4月開業時、この分野のマーケットはまったくない状態でした。日本では、”知育玩具=3歳以降の幼児対象”だと思われていたのです。

ベビー知育玩具の分野をサイト上でアピール

そこで、オーナーの廣島大三さんは、まず楽天市場でネットショップをオープンすることにします。集客力に優れている楽天市場であれば、ベビー知育玩具のマーケットづくりも行いやすいと思ったからでした。

この楽天市場店のなかで、廣島さんは「赤ちゃんの知育玩具」という分野があることをサイト上でアピールしていきます。

「たとえば、生後間もない赤ちゃんは目が見えていないと思っている方が多いのですが、じつは、コントラストの強い色で描かれたシンプルな絵柄ならば見ることができるんです。こうした”ウンチク部分”をネットショップのトップページで訴えていき、そのなかで知育玩具が役立つことを知らせていきました」

それと同時に、知育玩具で赤ちゃんといっしょに遊ぶことが、いかに楽しいことであるかも伝えていきます。

こうした努力を通じて、3歳以降の幼児のための知育玩具を探しにきたお客さんを中心に「赤ちゃんにも知育玩具は最適なんだ!」と、じょじょに認識されていきます。

「知育玩具の関連商品のなかで、検索エンジンのアクセスがすば抜けて多いのが『布絵本』でした。」でも、布絵本は商材というよりも、主婦の方が手づくりするという意味合いが強かったんです。検索エンジンの上位に表示させることで『布絵本=売っているもの』ということを浸透させていきました」

商品の対象年齢は、自店の視点で細かく設定していく

また、商品のターゲット(対象年齢)についても、できるかぎり絞っていきました。

「当店の場合、年齢ではなく月齢で、それぞれの商品の対象年齢を、細かく設定しています。メーカーがうたう対象年齢ではなくて、たとえば、布絵本の『キリンの頭が動く』などの仕掛けを見ていき、私なりの視点で対象年齢を決めています」

こうしたことで、よりピンポイントにお客さんをつかむことができたと廣島さん。

ところで、現在のホームページは、知育玩具の有効性に触れたウンチク部分よりも、商品そのものの魅力を伝えることに重点を置いています。

「じつは改行当初は、ウンチク部分を大きく出していったんです。でも、お客さまの多くは、デザインの良さなど”見た目”から購買欲を高めることがわかったんです。ウンチクは最後の一押しなんですよね。そこで、当初のウンチクが全面に出た”硬いサイト”は改善し、両方がバランスよく入ったおもしろみのあるサイトにしていきました」

商品詳細ページで、商品情報を詳しく掲載

なるほど、たとえば布絵本の商品詳細ページには、絵本を見開いた各ページが写真と文章で掲載されています。そのいっぽうで、なぜ紙よりも布の絵本がいいのかなどもしっかり伝えています。開業から半年――同店は軌道に乗り始めます。そのなかで「アクティビティブック(布絵本)」が断トツの売れ行きを示したのには、理由があります。

「デザインとウンチク部分、そして仕掛けが秀逸なんです。当店のマーケットづくりにあった商品なんですね、この布絵本は」

昨年5月には、楽天市場のほか、本店もオープン。廣島さんは、どのような”次の一手”を打つのでしょうか。

「今年はオリジナル商品を出し、競合他社との差異化をはかっていきたいですね。そこから新たなヒット商品を生み出せればと思っています」

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