●対象月齢について ●

当店で「対象月齢」として表示している月齢は、私や商品に精通した当店のスタッフによって、設定させていただいた月齢です。その基準は、「このおもちゃは、何ヶ月まで遊べるの?」にお答えすることです。これは、メーカーがパッケージや取扱説明書に記載する「参考年齢」や「対象月齢」の数字とは違う場合がほとんどです。

まずは、対象月齢につきまして、ご説明させていただきます。まず、対象月齢には、メーカーで表示しているものがあります。このメーカーの表示しております「対象月齢」は、メーカーの観点、つまり製造者の観点での「対象月齢」が書かれています。そこには、メーカー側のさまざまな理由があると思います。

しかしながら発達研究の専門家として、知育玩具のプロフェッショナルとして、メーカーの定める対象月齢の根拠を見つけ出すことが、できない場合が非常に多いと感じるのも事実です。むしろその玩具で遊ぶ期間を、無駄に短くしている様にに感じることもあります。まして、発達研究にその根拠を見出すことは、全く出来ないことがほとんどです。

当店で表示している「対象月齢」は、そのおもちゃで遊んでいただける
または、遊びの中で発達の課題を体験できる月齢の目安
を示しています。お客様にとって、提供すべき情報は、「このおもちゃ、いつまで遊べるの」と言うことだと考えるからです。

実際、赤ちゃん、特に乳児期は同じおもちゃでも、発達とともに遊び方がかわっていきます。そして、それぞれの発達段階で、赤ちゃんは、遊びを通して、違った発達の課題に取り組みます。

例えば、代表的な例として、プレイジムをあげてみます。プレイジムでの遊びには、3つの段階があります。

  • プレイジムとしての最初の遊びである「寝て遊ぶ」(0〜12ヶ月)、
  • 座って両手を使って遊べるようになると、「座って遊ぶ」(12〜15ヶ月)
  • マット単体をでプレイマットとして遊ぶ「手遊び初期」(15ヶ月〜)

これらの段階それぞれにおいて、赤ちゃんの遊び方や発達の課題は、変化します。プレイジムについて言えば、同じプレイジムで、これらの3段階を押さえているものもありますし、これらの一部を押さえているものもあります。

一つのおもちゃでも、それぞれの発達段階にあった課題を体験できるため、一つのおもちゃの対象月齢の範囲は思っているよりずっと長くなるのです。

このように「赤ちゃんの発達・成長」に合わせて表示しているのが、当店の「対象月齢」です。そのため、メーカーが表示する参考年齢や対象年齢と異なる場合がほとんどです。
当店での表示は、赤ちゃんの発達に即した設定だということをご納得いただいて、商品をお選びいただければ幸いです。

 






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