最近の発達研究によれば、生まれてから3歳までに親が何を与えたか、 どんな環境をつくったかが、赤ちゃんの脳発達に大きく影響することがわかってきました。
昔から言われてきた
『三つ子の魂、百までも』というのは、本当だということですね。
実際に、
人間の脳の発達は、その8割が3歳までで完了するんです。
下の表をご覧ください。
0~3歳までの脳の発達の曲線を見ると、80%まで一気に上り、その後 ゆるやかになっているのがわかります。
コレを見ると、
0~3歳の乳幼児期に、赤ちゃんの知育に目を向けることは、 意味のあることだと思いませんか。
しかも、赤い線と青い線を比べてみてください。0-1歳の時点で、グラフの角度が すでに違っていて、同じ角度で3歳まで発達しています。
そして3歳以降カーブが 緩やかになるのは同じです。 つまり、
0~1歳のときに作った成長カーブが、非常に重要なんです。
重要なのはわかるし、子どものためになることなら何でも やってあげたい!
0歳から「発達」を考えた「遊び」を、取り入れてあげたい!
そう思っていても、毎日の育児は、忙しいので、そうこうしているうちに「あっ!」という間に時は過ぎ、 1歳を向かえたと思ったら、もう3歳です。
そうやって、0~1歳の大事な時期を、 よくわからずに過ごしてしまうケースは、意外と多いと思います。
正直に言って、これは、
とても、もったいないことだと思います。
なぜなら、
0~1歳は、 赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、大変重要な時期だからです。
子どもの知育を真剣に考えるなら、実は、生後から1歳のこの時期が果たす役割は 大きいのです。
私が専門とするアタッチメント理論においては、この0~1歳というのが、
お母さんと 赤ちゃんの間に、アタッチメントが活発に形成される時期なのです。
そして、 この
アタッチメントは、子どもの情緒安定、コミュニケーション能力、学習基盤に影響します。
つまり、本当は
『0~1歳だからこそ、やってあげたいこと』が、あるのです。
それは・・・
「五感刺激」と「対話」です。
0~1歳の知育においては、これにつきます。
では、具体的には何をすれば良いのでしょうか? 私がおすすめする、最もカンタンで手軽で、 良質な刺激と豊かな対話が出来る営みが
「対話読み聞かせ」です。
そこで、ここからは「対話読み聞かせ」について少しご説明しようと思いますが、その前に、「白黒理論」というのを聞いたことありますか?
私自身が子育てする上で、 本当に「知っててよかった!」と思う知識の一つです。
一昔前なら、6ヶ月くらいまでは、赤ちゃんは、視覚がまだ未発達なため、 目は見えていない、あるいはぼんやりとしか見えていない、と思われていました。
確かに、この頃の赤ちゃんというのは、どこか遠くを見ているような目をしていることも多く、無反応と思われがちです。
しかし、生まれたばかりの新生児でも、しっかり見える特定の色や柄というのがあるのです。
それは、簡単に言えば、コントラストのはっきりとした色(つまり、 もっともコントラストが高い配色が「白と黒」)で、○や△や□を使ったシンプルな 図形や顔です。
これが白黒理論です。
最近の研究によって、この白黒に赤を足した白黒赤の配色が、 より赤ちゃんの視覚を刺激することがわかってきています。
これを受けて、私は 「白黒赤理論」と読んでいます。
赤ちゃんは『顔』が好きなんですね。
顔といっても、リアルな顔じゃなくて・・・ こんな感じの
シンプルな図形化された顔です。
この「白黒赤理論」は、発達研究のひとつですが、こうした発達研究に基づいた 絵柄や模様を赤ちゃんに見せると、赤ちゃんは、よく見えますので、豊かに反応します!
反応が豊かということは、より
脳を刺激しているとも言えます。より
豊かな情緒を表現しているとも言えます。
そもそも、通常は視覚がぼんやりしている赤ちゃんの 目の前に、くっきり、はっきりの、見えやすい絵柄が登場したら、それだけで 赤ちゃんはうれしいはずです。だから、喜んで興奮して絵柄を見るんですね。
これこそが、「五感刺激」のはじめの一歩なのです。
その
「五感刺激」に「対話」の要素が加わると、さらに、赤ちゃんの脳神経系の発達は促されます。
対話というのは、お母さんと赤ちゃんの「やりとり」です。
たとえば、発語前の赤ちゃんに、いろいろ語りかける
「対話」は、言語発達を促します。 また、言葉以外の「対話」たとえば、
アイコンタクトや、ぬくもり、言語を介さずに 通じ合う経験などは、コミュニケーションや情緒系の発達を促すとともに、 好奇心や探究心を育てます。
これらは、学習基盤となり、後の学力の獲得に 大きな影響を与えます。
それだけではありません。
お母さん(お父さん)にとっても、良いことがあります。
赤ちゃんが豊かに反応してくれるので、『赤ちゃんのと遊ぶ』ことが、とても 楽しく なります。そんな風に毎日赤ちゃんと接していると、育児が楽しくなってきます。
これは、ただの精神論ではなく、私の専門とする「アタッチメント理論」によって、 実際に証明されている恩恵なのです。
つまり、この
0歳の時期に、赤ちゃんの五感を刺激しながら、お母さん(親)と 豊かな対話をし合えるような営みこそが、とても理想的なのです。
そのような背景を受けて、私が考案したのが
「対話読み聞かせ」です。
これは、 通常の「絵本の読み聞かせ」とは違って、ストーリーがありません。
絵本には、 発達心理学に基づいた絵柄が描いてあります。この絵柄を「ネタ」に赤ちゃんに、 自由に語りかけ、
「五感刺激」と「対話」を同時に行なう営みが、対話読み聞かせです。
そして、この「対話読み聞かせ」のために作られた絵本が
「パパ大豆の白黒赤絵本」 です。
開発にあたって、この絵本を、0歳の赤ちゃんとお母さん(お父さん)が取組む 「最高の遊び」にするために、次の3つの要素を絵本に盛り込みました。
POINT1
「赤ちゃんの発達」が学べて、なぜ赤ちゃんに良いのか、なぜお母さんに良いのかを学べる冊子をつけるようにしました。
それによって、お母さんは、赤ちゃんのことが、もっとわかり、一緒に遊ぶことで、子育てがもっと楽しくなります。
POINT2
壁や、ベビーベッドの柵に貼って使える白黒赤ポスターをつけるようにしました。
これによって、絵本でしっかり対話読み聞かせするだけではなく、ちょっと抱き上げたときや、少しの隙間時間に、赤ちゃんと「対話読み聞かせ」ができ、より手軽に、より頻繁に、対話読み聞かせができるようになります。
POINT3
父親でも遊べる工夫を盛り込みました。
パパは、赤ちゃんに語りかけるのが苦手です。そんなパパでも、簡単に、照れることなく赤ちゃんと対話できる「しかけ」を盛り込みました。

そして、ようやく完成したのが
「パパ大豆の白黒赤絵本セット」です。
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