まず、ホワイト博士の「特別な体験」を日常に取り入れるために、プレイジムは赤ちゃんが豊かに反応し、思わず手を伸ばしてしまうような色・デザインにしました。
「色やデザインでそんなことができるの?」と思うかもしれないですが、それを実証している絵本があるのです。
ポイントとなるこの白黒赤の色合いは、白黒赤理論に基づいて構成されており、最近の発達研究で「まだ未発達な赤ちゃんの視覚でもとらえることができる」ことがわかっています。
また、人の顔をモチーフにした絵柄、○や△や□などのシンプルな図形を組み合わせた絵柄や、幾何学模様に、赤ちゃんは、より強い視覚刺激を受け、より豊かに反応するということもわかっているので、プレイジム全体のデザインにこの理論が活かされています。
このデザインで赤ちゃんの目をとらえ、「見る」体験を促し、 さらに付属のおもちゃやマットの 「しかけ」で「聴く」「たたく」「さわる」と いった体験ができます。
更に、この白黒赤は、1歳を過ぎた子でも、他の色よりもこの配色を好む傾向があり、赤ちゃんの好奇心により強く働きかけることで、赤ちゃんが手を伸ばしたり、活発に体を動かしてみることを、促すことができるのです。
「見る」「聴く」「たたく」「さわる」「つかむ」「投げる」
「特別な体験」にかかせない付属の「おもちゃ」や「しかけ」をご紹介します。
丸顔ピコピコマスコット・パパ大豆のリンリンティーサー・
星のガラガララトル
「にぎる」「押す」と音が鳴るぴこぴこ笛のおもちゃ。 裏面は赤ちゃんが良く見る「まと」のデザインです。
「ふる」「たたく」と音が鳴り、歯固めとして噛めるティーサー。「だるま」の形は、赤ちゃんでも握りやすくできています。
「ふる」「たたく」と音が鳴るラトル。先っぽをつまみやすい星型で、ガラガラと楽しい音がします。
日常の中で「見る」「聴く」「たたく」「さわる」といった【特別な体験】を再現するのに最適なおもちゃたち。
赤ちゃんでもよく「見え」反応する色やデザインで視覚を刺激します。それと同時に赤ちゃんの興味を惹きますので、赤ちゃんは「さわってみよう」と手を伸ばしたり、お母さんに引き寄せてもらって「手を触れたり」するでしょう。それぞれのマスコットは赤ちゃんの手におさまりやすい大きさで、つまんだり掴んだりしやすい形になっていますので、「触れる」ことができた赤ちゃんはおもちゃを「握る」ようになるでしょう。握れるようになると、「振ったり」「投げたり」してそのおもちゃで遊べるようになります。すると、ガラガラとラトルの音や、リンリンという鈴の音が聞こえます。それまでは、お母さんやお父さんが鳴らしてくれるのを見ながら「聴いて」いた音ですが、今度は自分で音を出すことができます。こうして、おもちゃが鳴ることを理解してゆくのです。丸顔・的のおもちゃはピコピコ笛がはいっているので、「押す」とピコピコ音が鳴ります。これは偶然鳴るのは難しいかもしれませんが、お母さんやお父さんがやっているのを「見て」、「聴いて」、まねしてやっているうちに、ピコピコと音がでるようになるでしょう。
このように、日常の中で、たくさんの五感刺激を与えてあげることで、プレイジムの大きな役割のひとつ「遊びの拠点」としての役割が達成されるのです。
ドキドキのぞきまど
トンネルの左右には丸いメッシュ生地のまどがあるので、中から、外から「のぞく」ことができます。うっすらとむこうが見える窓はとても不思議で赤ちゃんの好奇心を掻き立てます。また、明りとりになるので、トンネルが暗くなりすぎず、赤ちゃんが安心して遊ぶことができます。お母さんも外からでも赤ちゃんの顔や表情を確認することが出来て安心です。
「うずまき」の”いないいないばぁ”と、
てんとう虫のかくれんぼ
赤ちゃんの大好きなセロハンのカシャカシャ音のするうずまきをめくると、「いないいないばぁ~!!」
同じくカシャカシャ音のするはっぱをめくると、てんとう虫さんが「こんにちは。」
赤ちゃんは、このカシャカシャの音が大好きです!
お母さんに鳴らしてもらったり、自分で「触れたり」すると、喜んでその音に耳を傾けるでしょう。そんな渦巻きやはっぱに興味津々な中で、はじめは偶然「触れたり」「握ったり」した時に隠れているものを見つけたり、お母さんがばぁ~!と隠れているものを見せてあげても、赤ちゃんはとっても喜びます。そしてそれが何度か続く中で、「めくる」→「顔やてんとう虫があらわれる」ということを認知するのです。
そしてカタチは、1つのおもちゃで長く遊べるように、
プレイジム、トンネル、プレイマットの3WAYで使えるようにしました。
赤ちゃんが寝ている状態の時は、
プレイジムの形状で
「特別な体験」を楽しみます。
ハイハイが出来るようになったら、トンネルをくぐって遊びます。
あんよができるようになったら、
プレイマットの形にして
外の世界へ興味を広げてあげましょう。
その後も、
トンネル→マット→トンネルというように
併用して使うことで、トンネルとマットが、
形状はかわるものの、
「同じもの」であることを認知します。
これは、「形や見た目に左右されない」非常に高度な認知能力を身に付けた ことを意味します。
また、同じ「トンネル」形状でも、
最初はただハイハイでくぐり抜けるだけで楽しみますが、
2~3歳になると、「3つ数えるうちにトンネルをくぐれるかな?」
「トンネルの向こうについてるおもちゃをとってこれるかな?」
などというような、[お母さんとの対話]の中でゲームの要素を取り入れたりして、 より高度な遊び方が出来るようになります。
その中で豊かな想像力、問題解決力、高度な認知力、論理構築力を育むことができるのです。そのためにも、「遊びの拠点」プレイジムは1つ3役であることが理想的なのです。
また、その3役の1つ
「トンネルの形状」はプレイジムの究極の形です。
「トンネル」の要素が遊びをグンと広げてくれ、同時にその遊びの中で、
壮大な「発達シナリオ」が繰り広げられるのです。
とっておきの「発達シナリオ」について、ここでは簡単にご説明いたします。
(詳しくは付属のテキストでご紹介しております。)
ハイハイ期になるとトンネルがハイハイを促し、赤ちゃんはたくさんハイハイをしながら遊びます。ここで注目したいのが、「トンネルの中をハイハイする」というのは、大人からすればなんてことない動作に思えますが、赤ちゃんにとっては、それはもう大冒険だということです。
少し薄暗い、外の空間から閉ざされた世界に自ら身を投じ、そこを自らの足と手で抜けだすという冒険を乗り切るのです。
そのプロセスの間に赤ちゃんの脳に起こる刺激は非常に良質で、
それは、将来の学習基盤となる「好奇心」と「探究心」を高め、
そして、論理構築の礎となる「認知」の発達を促す体験となります。
そして、お母さんに伝えたいこと、知っておいてもらうと、とても役に立つこと、少し知っているだけで、大きな違いを生むことなど・・・これまでに、様々なセミナーや保育士向け講座、イベントなどで伝えてきたことを、凝縮し、白黒赤トンネルプレイジムの製作者本人がテキストを書き下ろしました。
このテキストは白黒赤トンネルプレイジムの商品の一部です。テキストをお母さんが読んで、赤ちゃんの発達についてほんの少し、持ってると役に立つ知識を学んでから赤ちゃんと一緒にプレイジムで遊ぶことで、プレイジムが本当の役割を果たすことができるのです。
ママ用テキスト 白黒赤トンネルプレイジムといっしょに 0歳からの知育教育をはじめよう!
このテキストは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が監修しており、プレイジムの製作者が自ら書き下ろしています。 上記を読んで、もっと発達や知育について知りたいと思ったアカデミックなママ、必見です!
自我のめばえをうながす白黒赤ソフトミラー
0歳からの発達を考えた上で、どうしても欠かせない要素が実はまだあります。それは、「ソフトミラー」という要素です。というのも、「特別な体験」の中の大きなひとつのテーマに「鏡を見る」というものがあるのです。
生後8ヶ月くらいまでは、赤ちゃんは、鏡に映る自分やモノについて、鏡に映っているとは認知しません。ただ、キラキラする鏡を喜んでみるだけです。そのうち、鏡の中には、いろんなものが見えて、見るたびに、違うものが見えることに気づきます。
1歳を過ぎて、自我がめばえはじめ、だんだん自分という固有の存在を認知し始めると、鏡の中に別のもう一人の人がいることを認知します。
そのうち、鏡の中の自分の動きが自分と同じであることを発見し、最後には、鏡の中に映っていたのは、自分自身であることを認知します。そして、鏡という不思議なモノの性質を理解するのです。このプロセスが、自我のめばえと深く関係しており、認知の発達において重要な体験となるのです。
この時、鏡に「自分」と、お母さんなどの「自分と別のもう1人」がいっしょに映っていることが自我のめばえのプロセスを大きく助けます。そのため、鏡は「赤ちゃんと、後ろにもう1人別の人が映っているのが見える」ような大きさにしてあげたいです。
そのような重要な意味のある、適度な大きさのソフトミラーも、プレイジムといっしょに作ることができました。そして、この0歳からの遊びの拠点に欠かせないソフトミラーを、プレイジムとセットにいたしました!!