その2:生まれたばかりの赤ちゃんと気持ちが通じ合う方法

「不安とストレスの子育て」を 「楽しむ子育て」にかえる提案

生まれたばかりの赤ちゃんとでも気持ちが通じ合う方法

「楽しむ子育て」2番目の秘訣は、アタッチメント・ペアレンティングです。

アタッチメント・ペアレンティングって聞いたことありますでしょうか?「ベビーブック」という育児書でおなじみのアメリカの小児科医シアーズ博士が提唱する子育て法です。アタッチメントというのは、一般的に「愛着関係」というように訳されます。

簡単に言えば、赤ちゃんとの間に「アタッチメント(愛着関係)」を育むことで、親と赤ちゃんが親密に通じ合い、赤ちゃんとわかりあうことを目的とした育児法です。それによって、親は赤ちゃんの感情を理解し、赤ちゃんと対話しながら子育てをすすめていけます。言葉を介さなくても、赤ちゃんが求めていることがわかるとか、赤ちゃんもこちらに共感してくれたりします。

そもそもお母さんの育児ストレスで、もっとも多いのは、赤ちゃんが何を求めているのかわからなくてグズルことに起因するものが多いんです。そんなことが毎日のように続いて、精神的に参ってしまうわけです。

アタッチメント・ペアレンティングを実践する親は、こうしたストレスとは、あまり縁がなく子育てを進められます。

アタッチメント・ペアレンティングの主役は、「赤ちゃんとお母さん」ですが、もちろん、お父さんの役割も重要です。

お父さんへのメリットも大きいのです。アタッチメント・ペアレンティングは、赤ちゃんとの関わり方を学べます。本来お母さんなら、本能的に行っているようなことも、お父さんにはできないものです。お母さんとアタッチメント・ペアレンティングをすすめる過程で、お父さんも「赤ちゃんと関わる術」をみにつけていくことができます。

ここで、アタッチメント・ペアレンティングの5つのポイントを挙げておきます。

1. 早い段階で、赤ちゃんと結びつく
2. 赤ちゃん特有の合図を読み取って、要求に応えてやる
3. 抱っこやおんぶなど、赤ちゃんと密着した状態で、いっしょに過ごす
4. 赤ちゃんと添い寝をする
5. 出来る限り母乳で育てる

ちょっと、一つ一つを説明しますね。

1は、お母さんといっしょに、お父さんも是非、意識していただきたいです。何も難しいことはありません。このあとご説明する「対話を作る遊び」を実践するだけでいいんです。そうして、少しずつ赤ちゃんとわかりあい、結びつき、アタッチメントを形成します。くわしくは、4章をご覧ください。

2はとくにお母さんの場合「母親独特の勘」も助けてくれます。これの実践によって「赤ちゃんの要求がわかる」とか、「赤ちゃんと共感する」といった第六感の感覚が養われます。最初は、考えられるすべてを試してください。こうして、赤ちゃんの要求に、その都度応えることで、だんだん「泣き方」や「表情」「声のトーン」で、赤ちゃんの要求がわかるようになります。これが育児の第六感です。

34は、日本では、比較的普通のことではないでしょうか。余談ですが、欧米では、子ども部屋にベビーベッドを置き、生まれてすぐから赤ちゃんをそこへ一人で寝かせて、お母さんがオッパイやミルクをあげにいくスタイルが多いんです。また、おんぶしながら家事をするスタイルは、一般的ではありません。だから、欧米諸国では、3や4は、「え~、そんなことするの?」と思う人が多いのでしょうね。

5母乳育児については、赤ちゃんの健康と発達に関して、母乳が与える効果が大きいことはもちろん、お母さにも良い影響があります。授乳のたびに、お母さんにはプロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌されます。これは「子育てホルモン」とも呼ばれ、「子育てを楽しく」してくれるのです。できる限り、母乳育児を実践していただきたいです。

アタッチメント・ペアレンティングは、赤ちゃんとお母さん、お父さんの関係性を深めるだけではありません。実は、夫婦の関係も深めてくれます。「子育て」を、「2人の共同の取り組み」として意識できるようになります。

本来、アタッチメント・ペアレンティングの主役は、お母さんと赤ちゃんですが、お父さんの協力なしには、成立しません。アタッチメント・ペアレンティングを実践することによって、お父さんとお母さんが、夫婦2人で力をあわせて子育てに取り組むようになります。

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