その6:せっかくおもちゃ買ったのに・・・、なぜ遊んでくれないの?
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せっかくおもちゃ買ったのに・・・、なぜ遊んでくれないの?
赤ちゃんには、月齢に応じた発達の課題があります。「モンテッソーリ教育」で有名なマリア・モンテッソーリは、これを「自然からの宿題」と呼んでます。ボクは、この表現がとっても好きです。これは、月齢によって必要な遊び体験があり、それらを経験することで、次のステージにいくというもの。早い遅いではなく、そして飛び級もありません。階段を上るように順番に体験する必要があります。これが旬の時期(旬の時期の旬の体験)です。
一見デザインの違い以外、同じように見えるベビー知育玩具たち。確かに対象月齢がメーカーから提案されてますので、それを参考に選ぶのですが、あまりに広すぎます。もちろん、嘘ではないのですが、たとえば「6ヶ月から18ヶ月」という布絵本、確かに「対象月齢」という考えでは、間違いないです。でも、この布絵本には「旬」があります。
つまり、この布絵本を赤ちゃんが手にしたとき、もっとも効果的に反応し、赤ちゃんがその時点でもっとも必要な遊び体験を得られるとしたら、そのおもちゃが、その赤ちゃんにとっての「旬のおもちゃ」となります。
例えば6ヶ月までの赤ちゃんなら、ガラガラ一つをとっても黒・白・赤やカラフルな原色のモノの方が赤ちゃんの未発達な視覚により強く訴えるものがいいです。
また、素材の違いで、いろんな手触りを体験したり、押すと音が出たり、回すと音が出たりといった「原因と結果」を体験できるおもちゃが必要だったり、もっと細かな指先の動きを要するアクティビティ、たとえばボタンをはめたりはずしたり、そういったことを応援する時期もあります。
つまり発達段階によって、必要な遊び体験(「自然からの宿題」)は違うわけですから、それに対応した「遊び」を導いてあげる必要があるわけです。
これは、0歳から3歳の知育玩具にはすべて言えることです。なぜなら、この時期の赤ちゃんの成長は日々めまぐるしく行われ、しかも3歳までで、その発達の8割を終えるからです。
わが子におもちゃを与えるときは、そのときの月齢、それにあった「旬」のおもちゃを与えてあげてください。それによって、赤ちゃんがその時「発達の過程で」必要としている体験を得ることが出来るんです。
子どもの将来にワクワクして、毎日の成長に驚きと感動と喜びを受ける、そんな子育てこそ、「楽しむ子育て」と呼べるんじゃないでしょうか。そのためには、「旬のおもちゃ」を「旬の時期に」与えることで、自然からの宿題を、順番にこなしていく必要があるのです。
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