日常のおけいこステージ
発達のテーマ
成功体験を積み、自信を育てる。
良好な母子関係を育む。
1歳になると、後追いがはじまり、赤ちゃんはお母さんを認識するようになると共に、自分とお母さんは別の個体であることを認識するようになります。これが、「自我のめばえ」です。
この時期から、赤ちゃんは、お母さんを自分とは別の人間として見るようになり、初めての「対人関係」を経験するのです。 ここで、キーワードになるのが「日常のおけいこ」です。よく「しつけ」という言葉でも表現され
ますが、私は、この「しつけ」という言葉の響きが、何か厳しく、威圧的な感じがして、この時期のお母さんと子どもの営みとしては、そぐわないと感じるので、あえて「日常のおけいこ」と表現しています。
「日常のおけいこ」に取り組む中で、些細なことでも褒めてもらったり、 実際に成功したりすることで、子どもは「成功する体験」を積んでゆきます。そうして「成功体験」を、積むことで、自信を育んでいきます。 そしてその 過程は、一人で行うものではなく、お母さん(お父さん)に褒められたり、 がっかりされたりしながら、お母さん(お父さん)との対人関係をつくって いく過程でもあります。このお母さん(お父さん)との関係作りがうまく いくかどうかが、その後の子どものコミュニケーション力を左右するんです。 そして、これらの日常の営みのプロセスの中に、子どもの 「心の成長」と「知能の成長」が連動して起きているのです。