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パパ大豆方式「玩具の安全性」の見分け方、教えます!


最近、こんな質問を、しばしばいただきます。


「中国製」というだけでどうしても抵抗を覚えてしまいます。一方で、玩具の殆どが中国製品であるという状況で、購入に頭を悩ませています。


第三者認証を取得している玩具は安全といいますが、「認証を受けているから大丈夫」と信じるより他にないのでしょうか?認証のプロセスが素人にはわからないだけに、どこまで徹底してチェックされているのか心配になります。



食をはじめ、老舗でも「安全」というものが揺れている今、何か安心して購入できるアドバイスを頂きたいのですが…

安全性についての率直な疑問です。こうした問いかけをしていただけることによって、私自身、改めてこの問題について深く考えるきっかけとなりましたことを、まずは、感謝します。それと共に、ここで、「玩具の安全性」というものについて、考えてみたいと思います。

さて、まず「中国製」ということについての問題点ですが、私は「中国製だから不安」とは思っていないです。かといって、「中国製じゃないから安心」とも、思っていません。

どこ製であるかは、安全性の指針にはならないと思っています。

業界全般の話をすれば、made in Japan の玩具も、どこまでが日本製かは、その玩具次第です。つまり、パッケージのみを日本で行っても「日本製」と表記されるケースもあるわけです。

また、安全性の観点で言えば、純粋な日本製の玩具だからといって、安全性の保証は、何もありません。それは、製品の段階では、判断できないからです。

その証拠として、一連の食の不祥事は、中国ではなく、日本で起こったことです。

問題は、あくまで、企画段階そして生産過程において起こっています。そして、当初から問題があったのではなく、生産工程を運営しているうちにどこかで、効率や利益を重視したために起こることです。

これについては、中国も、日本も、そしてアメリカもヨーロッパも同じことです。また、質問にもあるように「老舗だから安心」とは言えない事実も表に出ています。

一連の食品不祥事についても同じだと思いますが、メーカーというのは企業である以上、どうしても生産性や利益、効率性が問われるものです。そうすると、メーカーの論理が、働いてしまいがちです。その意味では
メーカー管理だけではあてになりません。

だからこそ、利害関係のない第三者認証が、その抑止力になると思っています。そして、その第三者認証機関は、製造現場の立ち入り調査を、抜き打ちで行う仕組みが必要です。それによって、「ズル」が出来ないような仕組みです。

玩具に関して言えば、私は、「利害関係のない、信頼のおける第三者認証機関」によって、安全性の指針を示して、それを検査して、不正を抑止することがもっとも有効な安全性確保の手段だと思っています。

かといって、100%の安全が保証できるかといわれれば、それは、難しいと考えています。例えば、繊維業界で言えば、オーガニックコットンと謳っている製品のどこまでがオーガニックかは、私たちにはわかりません。

そのような状況で、100%の安全を確保しようと思えば、綿花を自前で無農薬で育て、糸をつむぎ、機を織り、その布地を使って、手作りの布おもちゃを作るということが、究極だと思います。
おもちゃ作りにおいては、シュタイナーやモンテッソーリをはじめとした発達心理を勉強して、発達の課題を盛り込んだおもちゃについての研究も必要かもしれません。

こうした過程を、すべて自前で踏むことは、やはり難しいので、こうしたプロセスのうちのどこかで製品を買う必要があります。ですが、そこにメーカーが関わる以上、その製品の安全性をメーカーに委ねざるを得ません。

このような背景を踏まえて、私が出来る安全性を確かめる有効なアドバイスは、やはり「利害関係のない、信頼のおける第三者認証機関」です。

では、ここで具体的なアドバイスをさせていただきます。

次の第三者機関は、乳幼児用玩具においては、私がもっとも信頼を置いています。

○ American Society for Testing and Materials (ASTM) F-963
○ the Consumer Product Safety Commission (CPSC)
○ ヨーロッパ「CE規格」 EN71規定

これらの規格は、乳児用に規定された特に厳しい基準を定めており、例えば、口に入れても安全であるということをテストし、認定しています。また、CEのEN-71については、生産現場の立ち入り調査を、不定期に行っています。

ここで、重要なのは、単なる「CE」ではなく、「EN-71」という乳児用の規格のものです。しかし、ひとつ問題があります。玩具のパッケージには、たいていの場合「CE」としか表記されていないのです。

そこで、「EN-71」かどうかを確かめる方法としては、対象年齢を見ることです。対象年齢のはじめが「3歳以降」になっている場合は、ただの「CE」である場合がほとんどです。それ以前「1歳〜」とかいう場合には、「EN-71」です。CE規格は、乳児(0〜2歳)の対象の玩具は、すべてEN -71を取得するように義務付けているからです。

私がアドバイスできる最良の方法は、これくらいです。

最後に、私個人の「安全性についての考え」を述べさせてもらいます。「安全」については、非常に重要なことですし、親が守ってあげる必要があることです。ここは、どなたにとっても異論はないと思います。

しかしながら、あまりに過剰に反応する必要はないと、私個人は思っています。むしろ、過剰に気かけることは、「子育て」という広い枠組みで見た場合には、デメリットを感じさえします。なぜなら、そうした「緊迫感」は、子どもに伝わってしまうものだからです。それによって、子どもとの対話やアタッチメント形成を阻害する結果になることだってあります。そちらのデメリットのほうが、私は深刻だと感じています。

つまり、重要なのは、どこで納得して線引きするかだと思っています。

私の場合、自分の中で、「ここまで」という安全性確保のルールを決めて、あとは、それに従って環境を作るようにしています。それ以上は気にかけず「子どもと楽しむ」ことに専念するように決めています。

そして、その指針というのが、上で挙げたような「第三者認証機関」であったり、素材であったり、玩具のつくりやコンセプトであったりです。そして、最後は「親の勘」。私の場合は、これに尽きます。そうした感性を、普段から研ぎすますようにしています。そのために、安直な判断をしないように心がけています。「中国製だから」というのは、安直過ぎます。そうした基準では、危険な玩具を排除することは出来ません。なぜなら、日本製でも、老舗でも、問題が起きているのですから。

これは、あくまで、私個人の指針ですので、これをおススメするつもりはございません。最終判断は、やはり、親御さまに委ねられます。そんな中で、私の情報が、少しでも、参考になれば、幸いです。

この業界に身をおく以上、不必要な疑念を抱かずに、安心して遊べる玩具と遊び環境を提供できるようになることを、心から願います。そして、個人としては、出来ることを、小さなことでも、やっていきたいと思っています。

パパ大豆

平成19年12月7日





● パパ大豆の専門家としての思い ●

規格についてのご説明を中心にしてまいりましたが、もちろん、こうした「規格」も絶対ではありません。しかし、これらの規格は、非常に厳しい検査項目を設けており、それらをパスした商品だけが、認定を取ることが出来ます。それは、目に見える形での「安心」であると、私は思っております。

もう一つ、当店が提供できる「安心」がございます。それは、私が実際に目で見て、触ってみた、感じた「安全性」です。数値や学術的根拠に基づく安全性は、上述の規格をパスしているかどうかで、判断ができますが、私はそれだけではないと思っています。実際のおもちゃが、どんな遊ばれ方をするかも大事だと思っています。

これは、遊び方を大人が決めるという事とは、意味が違います。

例えば、1歳未満の赤ちゃんのまわりには、硬い素材が大部分をしめるおもちゃは望ましくありません。その理由は、安全性そのモノに関わってきます。特にハイハイやつかまり立ち、アンヨをし始めの時期に、赤ちゃんのプレイスペースから、「硬いモノ」を排除することは、非常に大切です。こうした時期の赤ちゃんは、いつコテンと倒れてもおかしくありません。しかも、まだ体の保護機能は、十分に備わっていないので、こうした時期にちょっとコケただけでも、大ケガにつながることがあります。ですので、安全な環境を作ることは、非常に大事なんです。そういうことを考えると、例えば1歳未満の赤ちゃんのおもちゃとしては木やプラスティックといった硬い素材は、注意が必要です。

そうした月齢特有の安全性というのは、専門家が、実際の商品を手にして検証することが大事だと思っています。だから、当店では、取り扱うおもちゃすべてにおいて、まずは私の目と手と頭を通してから、取り扱いの決定をしています。私のこうした判断の中には、私が実際に子育てを通して培ってきた「親としてのカン」も、十分に含まれております

こうした「人の思考」も、大事な「安全性」のひとつの要素だと思っております。


 



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