だから、赤ちゃんにとって本当に良い玩具は、必要な改良を加える以外は、変える必要はないし、変えるべきではないのです。そして、赤ちゃんは、その玩具と共に、発達の階段を上り、より高度な遊び方を身に付けるのです。もちろんやがて、その玩具を卒業する時は来ますが、それでも良い玩具は、数年をかけて付き合うことができます。
そのプロセスは、時代によって変わるものではありません。ちょうど、ドイツの昔ながらの木の玩具が、時代を超えて、世代を超えて愛されるのと同じです。赤ちゃんや子どもにとって、必要な玩具、必要な遊び、必要な学びは、時代を超えて同じなのです。
マーケティングや最新の市場調査によるトレンド予測や、流行色といった要素は、本来は、赤ちゃんにとっては重要なことではありません。そうした本質を伝えれば伝えるほど、コロコロと変わる玩具との間に矛盾が生じてしまうという現状でした。
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