パパ大豆のトンネルプレイジム開発物語
 
序章
赤ちゃんが生まれたら、最初にあたえたいおもちゃ
メーカーに伝わらない赤ちゃんの思い
プレイジムへの熱き情熱
Scene1
運命の出会い
夢への第一歩
デザインコンセプトは、赤ちゃん本位
「理想のプレイジムって何?」を考えました
ママが赤ちゃんのことを学ぶきっかけを作りたい
Scene2
真っ白なサンプル0号との出会い
もう後戻りはできない
とうとう出会えた試作品1号完成
Scene3
さまざまな思いを乗せて、試作品2号完成
赤ちゃんに教えてもらおう!
すべてを決めてGo!する瞬間
Scene4
ママに向けた「乳児期の特別な体験」テキスト執筆
特別な体験には、やっぱり必要だから・・・
ソフトミラー開発物語
最終段階の困難を越えて
メーカーに伝わらない赤ちゃんの思い
これまでに、私は、たくさんの知育玩具を発掘し、輸入してきました。中には、本当に理想的で、赤ちゃんの反応がすばらしく良くて、シンプルで、長く使えるすばらしいものもありました。もちろん、そうした玩具は、私自身の思い入れも強く、当然、お店のナンバーワン人気商品となります。
      
でも、どんなに良質な玩具も、どんなに売れている玩具も、メーカーの商品には、サイクルというものがあります。あるものは、モデルチェンジやデザインチェンジし、あるものは、まったくコンセプトを変えて登場し、あるものは生産中止となって、消えてゆきます。
      
プレイジムひとつをとっても、メーカーによりますが、長いものでも、2年も経てば何らかの変更が加えられます。もちろん、それは、商品をもっと良くするために行われる場合がほとんどです。ですから、われわれとしては、歓迎すべきものなのですが、実際にはそういうケースばかりではありません。なぜなら、メーカーの行う市場調査やマーケティングが、常に赤ちゃんの発達を考えているわけではないからです。
     

私は、本当に赤ちゃんにとって、良い玩具は、コロコロと変わるものではないと考えています。なぜなら、100年前の赤ちゃんも、現代の赤ちゃんも、100年後の赤ちゃんも、本質的には何も変わらないからです。世の中がいくら発展して、便利になったとしても、赤ちゃんの発達も子育てのやり方も、変わることはないのです。0〜3歳の乳幼児期は、特にそう言えるのです。

いろんな赤ちゃんのおもちゃがあるけど、何を与えて、どう遊んだらいいのですか?


だから、赤ちゃんにとって本当に良い玩具は、必要な改良を加える以外は、変える必要はないし、変えるべきではないのです。そして、赤ちゃんは、その玩具と共に、発達の階段を上り、より高度な遊び方を身に付けるのです。もちろんやがて、その玩具を卒業する時は来ますが、それでも良い玩具は、数年をかけて付き合うことができます。

そのプロセスは、時代によって変わるものではありません。ちょうど、ドイツの昔ながらの木の玩具が、時代を超えて、世代を超えて愛されるのと同じです。赤ちゃんや子どもにとって、必要な玩具、必要な遊び、必要な学びは、時代を超えて同じなのです。


マーケティングや最新の市場調査によるトレンド予測や、流行色といった要素は、本来は、赤ちゃんにとっては重要なことではありません。そうした本質を伝えれば伝えるほど、コロコロと変わる玩具との間に矛盾が生じてしまうという現状でした。

 
 
   
 
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