前章でお伝えしたように、このプレイジムは、0〜1歳における「特別な体験」を赤ちゃんに与えることを、ひとつの大きなテーマとしていました。
このテキストを書いていて、私は、大きな矛盾に気づいてしまいました。それは、「特別な体験」の中には、鏡のアクティビティがあり、鏡を通して好奇心を育み、認知発達と、自我のめばえを促す役割があります。
でも、このプレイジムには、鏡はついていないのです。もちろん、鏡を与えてください、と言うのは簡単なことですが、このプレイジムは、単なるおもちゃではなく、「遊びの拠点」としての環境づくりが使命ですので、鏡がついていないことには、どうしても納得がいきませんでした。
しかし、今更ややこしいことを言えば、事が複雑になるだけ。このまま進めた方が良いに決まっています。しかし、ここまでこだわってきたのだから、最後まで、例え発売が遅れても、こだわりぬこう!と決めたのでした。
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