パパ大豆のトンネルプレイジム開発物語
 
序章
赤ちゃんが生まれたら、最初にあたえたいおもちゃ
メーカーに伝わらない赤ちゃんの思い
プレイジムへの熱き情熱
Scene1
運命の出会い
夢への第一歩
デザインコンセプトは、赤ちゃん本位
「理想のプレイジムって何?」を考えました
ママが赤ちゃんのことを学ぶきっかけを作りたい
Scene2
真っ白なサンプル0号との出会い
もう後戻りはできない
とうとう出会えた試作品1号完成
Scene3
さまざまな思いを乗せて、試作品2号完成
赤ちゃんに教えてもらおう!
すべてを決めてGo!する瞬間
Scene4
ママに向けた「乳児期の特別な体験」テキスト執筆
特別な体験には、やっぱり必要だから・・・
ソフトミラー開発物語
最終段階の困難を越えて
ソフトミラー開発物語

鏡の開発が、早速急ピッチではじまりました。仕様は、イメージできています。

    

割れないやわらか素材の、安全なソフトミラーであること
赤ちゃんとお母さんが、一緒に映る大きさがあること
赤ちゃんの興味を引く白黒赤であること

     
鏡遊びは、とても大事なアクティビティですが、鏡と言うのは割れやすく、そして、割れた鏡は、鋭利な刃物と化して、とても危険です。特にお座り以降の赤ちゃんは、鏡を手に持って、時には「落としたり」「投げたり」しますので、割れる危険性が高いのです。だからと言って、「落とす」ことや「投げる」ことは、大事なアクティビティですので、制限するのではなく、逆に思う存分やらせてあげたいのです。それをかなえるために、落としても、投げても割れないで、安全に鏡遊びができるソフトミラーというのが、第一条件でした。
    
第二に、赤ちゃんとお母さんが一緒に映せる大きさが必要でした。鏡の世界で、自分がいつも見ているお母さんが映し出され、その横に自分がいるのを見て、徐々に赤ちゃんは、「自分」というものを認識するようになります。鏡は、最低限、この「二人の世界観」を映し出せる大きさが必要なのです。
      

最後に、赤ちゃんが興味を示し、手にとってみたくなるような、好奇心をそそるものであることです。そのためには、形状や音、色やデザインなどの工夫が考えられますが、私は、「視覚刺激」を選び、デザインを白黒赤理論のデザインにしました。その理由は、音のしかけは、鳴らしてあげないと興味をひきませんし、形状を凝ってしまうと赤ちゃんが持ちにくくなってしまいます。「赤ちゃんの興味を引き、手にとってもらう」事を目的とするなら、「視覚刺激」が最適だと考えました。

いろんな赤ちゃんのおもちゃがあるけど、何を与えて、どう遊んだらいいのですか?


この三つの条件を基本に、仕様をまとめて、さらに、ミラーの面の裏側を、白黒赤グラフィックにすることで、お出かけの際に、車の中や、外出先でも遊ばせられるようにしました。
そして、何度もデザインを検討して、最終決定の段階に至りましたが、ひとつ検討材料が残りました。
ソフトミラーは、その素材の特徴から、傷がつきやすく、パッケージ段階では、保護フィルムが張られています。お客さんは、手にしたときに、これを剥がさなければなりません。これを剥がすのが、少しコツがいるのです。

商品にするなら、誰でも簡単にフィルムを剥がせるようにしなければいけません。そこで、いろいろ試した結果、ひとつひとつのミラーのフィルムのふちに、薄く切れ目を入れておくという方法が、もっとも簡単に、きれいに、剥がせることがわかりました。これは、一点一点の作業となるため、工場側には嫌がられましたが、何とかそのような仕様でまとまりました。

これで思い残すことはありません。

「すべてGO!」です。

 
 
   
 
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