パパ大豆のトンネルプレイジム開発物語
 
序章
赤ちゃんが生まれたら、最初にあたえたいおもちゃ
メーカーに伝わらない赤ちゃんの思い
プレイジムへの熱き情熱
Scene1
運命の出会い
夢への第一歩
デザインコンセプトは、赤ちゃん本位
「理想のプレイジムって何?」を考えました
ママが赤ちゃんのことを学ぶきっかけを作りたい
Scene2
真っ白なサンプル0号との出会い
もう後戻りはできない
とうとう出会えた試作品1号完成
Scene3
さまざまな思いを乗せて、試作品2号完成
赤ちゃんに教えてもらおう!
すべてを決めてGo!する瞬間
Scene4
ママに向けた「乳児期の特別な体験」テキスト執筆
特別な体験には、やっぱり必要だから・・・
ソフトミラー開発物語
最終段階の困難を越えて
プレイジムへの熱き情熱

そのような状況で、このまま「良い玩具」を発掘し続け、それを輸入していても、同じことの繰り返しではないかと、私は次第に思うようになりました。それが、「それなら、自分が理想の玩具を作ろう!」と思うに至ったきっかけでした。

そして、まず手始めに、私がもっとも思い入れている「プレイジム」を作ろうと決めました。幸いにも、私は、大手メーカーの玩具開発のコンサルタントをしているので、開発については、お手の物でした。しかし、製造拠点については、見当もつきませんでした。

そこで、当時コンサルティングをさせていただいていた大手玩具メーカーさんに、小ロットでも対応してもらえる工場を紹介してもらいました。「これで、理想のプレイジムが作れる!」とワクワクしたのを覚えています。

しかし、そう簡単にはいきませんでした。工場で製品を作る際には、必ず「最低発注ロット」というものがあります。つまり、その数量以下で発注しても、金額は変わらないラインがあるのです。たとえば、最低ロットが1000個の商品の場合、500個注文しても1000個注文したのと同じ金額がかかるのです。つまり、原価は2倍となります。

私がお願いしたプレイジムの最低ロットは、なんと「6000個」でした。私が考えていたのは、たったの1000個。つまり、原価は6倍に跳ね上がります。そこで、今度は、インターネットを駆使して、もっと小さいロットで作ってくれる工場を探しました。しかし、結果は同じです。6000個か6倍かの違いだけでした。

プレイジムは、通常1万円前後です。私が作ろうとしているプレイジムは、1000個で作れば、およそ6倍のコストがかかりますので、どう計算しても、3万円以下にはなりません。私は、諦めざるを得ませんでした。こうして、「理想のプレイジムを作るプロジェクト」は暗礁に乗り上げてしまいました。

 
 
   
 
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