パパ大豆のトンネルプレイジム開発物語
 
序章
赤ちゃんが生まれたら、最初にあたえたいおもちゃ
メーカーに伝わらない赤ちゃんの思い
プレイジムへの熱き情熱
Scene1
運命の出会い
夢への第一歩
デザインコンセプトは、赤ちゃん本位
「理想のプレイジムって何?」を考えました
ママが赤ちゃんのことを学ぶきっかけを作りたい
Scene2
真っ白なサンプル0号との出会い
もう後戻りはできない
とうとう出会えた試作品1号完成
Scene3
さまざまな思いを乗せて、試作品2号完成
赤ちゃんに教えてもらおう!
すべてを決めてGo!する瞬間
Scene4
ママに向けた「乳児期の特別な体験」テキスト執筆
特別な体験には、やっぱり必要だから・・・
ソフトミラー開発物語
最終段階の困難を越えて
夢への第一歩
デザインコンセプトは、赤ちゃん本位
早速取り掛かったのは、デザインです。デザインコンセプトは「赤ちゃん本位」。赤ちゃんにとって、楽しくて、ワクワクできるデザイン。そして、お母さんと赤ちゃんが対話できるようなデザイン。そんなデザインとは何かを考えました。
    
開発チーム全員が、真っ先に思い浮かべたのは、「白黒赤絵本」でした。赤ちゃんの視覚を刺激して、豊かに反応する配色、コントラスト、模様やデザイン。そして、その豊かな反応によって、お母さんと赤ちゃんの間には、密度の濃い対話が生まれます。これは、これまでに4万人のお母さんと赤ちゃんが立証してくれています。

「白黒赤絵本のデザインでいこう!」
全会一致でした。

いろんな赤ちゃんのおもちゃがあるけど、何を与えて、どう遊んだらいいのですか?

 

「理想のプレイジムって何?」を考えました
次に取り組んだのは、どんなプレイジムにするかです。これについても、基本的な考えは、決まっていました。

同じおもちゃなのだけど、発達段階に応じて、遊び方が変わる。そのために、同じおもちゃで、長く遊べるシンプルさと多様性を持っていること。

私が知る限りで、これをもっともかなえるプレイジムは、トンネルタイプのプレイジム以外にありません。

「トンネルタイプでいこう!」

一口にトンネルタイプと言っても、これまでに、いろんなタイプがありました。数々のプレイジムを知り、それぞれにおける赤ちゃんの反応もわかっていることは、私たちの強みでした。

この経験から、トンネルのサイズは、大きくない方が良いことがわかっています。大きいほうが、テントみたいで良いように大人は感じますが、赤ちゃんは、大きい空間に置かれると、不安を感じるのです。また、大きくなってくると、小さな空間に「キュッ」と入ることを楽しんだりもします。
     

いろんな赤ちゃんのおもちゃがあるけど、何を与えて、どう遊んだらいいのですか?
そして、トンネル内が暗くならないことも大事です。そのために、トンネルのサイドは、メッシュ素材にして、光が入るようにしました。
また、アーチにぶら下げるおもちゃは、電子トイを使わないことも決めました。電子のボタンを押すタイプより、アナログで、振ったり、押したりして出す音の方が、赤ちゃんが「音を出す行為」を認知しやすいことと、そうした空気の振動による音のほうが、赤ちゃんは好むことを知っていたからです。
いろんな赤ちゃんのおもちゃがあるけど、何を与えて、どう遊んだらいいのですか?



ママが赤ちゃんのことを学ぶきっかけを作りたい

このプレイジムは、ただの玩具としてではなく、「赤ちゃんの遊びの環境をつくること」を目的として、開発をすすめました。そのために、お母さん向けの「テキスト」を作り、お母さんに、赤ちゃんの発達のことを学んでいただける機会をつくろうと、この時点で決めていました。

その背景には、このような思いがありました。おもちゃが赤ちゃんと遊んでくれるわけではありません。また、おもちゃが、発達を促してくれるわけでもありません。遊びとは、お母さん(養育者)が赤ちゃんと関わることによって成り立つものです。発達とは、お母さんが、適切な環境を作ることによって促されるものです。
つまり、お母さんの役割が非常に重要なのです。だからお母さんには、ほんの少しだけ、赤ちゃんの発達とそのための環境づくりについて学んでもらいたいと考えました。難しいことではなく、ほんの少し知っていることが重要なのです。その「ほんの少しの知識」があるのとないのとでは、大きな違いを生むのです。

 
 
   
 
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