■お絵かきは、ただのお絵かきではないのです
お絵かきというのは、1・2・3歳の子どもにとっては、いろんな意味のある営みです。1歳児なら、クレヨンを使う段階です。「持つ」「動かす」という動作によって「描く」という行為を達成することを意味します。さらに、「力の加減」という要素も学びます。
そして、2歳を過ぎると、言葉の発達と共に、クレヨンで表現する段階になります。「使う」段階を経て、頭に何かを浮かべて描き「表現する」わけです。そして、様々な色を使ったり、塗りつぶしたりといった表現のバリエーションが加わります。
また、「絵を描く」という行為は、「言語」とも関係しています。特に子どもは、絵も文字と同様にコミュニケーション手段の一つとして使います。また、描いた絵を説明したり、伝えたりもします。それによって、言語発達も促されるのです。
ですから、お絵かきは、子どもにとっては、「ただごと」ではないアクティビティであり、発達の上でとても重要な営みなのです。
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